2012年5月11日金曜日

給料は当たり前にもらえない


給料というものは当たり前にもらえるものではない。

会社経営に携わっていると、

「給料をもらうのは当たり前」
「毎年、給料があがるのは当たり前」
「ボーナスはこれだけはもらわないといけない」
「これぐらいの給料はもらわないと、あわない」

などという勘違いをよく社員から聞く。
しまいには、

「給料あげてくれないと辞めますよ」

と脅しているつもりなのかという言葉まで飛び出すから驚く。

辞めればいい。
辞めて、もっと貰えるところがあるのなら、何も言わずに辞めればいいのだ。

しかし、前回のブログにも書いたように、
どこに転職しても、仕組みは同じだ。
”頑張り”など給料に関係ないのだ。

給料は当たり前にもらえるものではない。

経営という視点から考えても、
売上や利益がなければ払えないものだ。
ましてや、赤字や営業キャッシュが生み出せないようなときに、
上のような言葉は吐けるはずがないのだ。


しかし、経営など知らない、関係ない社員は、
平気で言ってくる。

一時だけ払って、あとは倒産するからゼロになることを選ぶとでも言うのだろうか?
会社がつぶれようが、給料だけは天から降ってくるとでも言わんばかりだ。

給料を上げたければ、
会社の利益をあげるために、
動かなければならない。

利益をあげるには、

「売上をあげる」
「コストを下げる」

の2つしかない。
簡単な話だ。

しかし、これについても何も考えずに、
毎日毎日、同じように仕事をしているだけでは、
上がるはずなどないのだ。

とんだ勘違いである。

来るべきフリーエージェント社会では、
大きな視点で見るということが求められる。
こういう目を持たない人は、
どうなってしまうのか、想像に難くない。。。

そして、実行だ!



2012年5月9日水曜日

給料はなぜその金額なのか?

『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』小暮太一

を読んだ。

僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書)

この本は、労働者がラットレースから抜けだして、
幸せに暮らせるにはどうすればいいかが書かれています。

マルクスの『資本論』を土台にして、
給料のこと、会社のことがわかりやすく書かれており、
いくつもの疑問が氷解する良書だ!

なぜ給料はその金額なのか?という疑問に対して、
給料は、必要経費の積み重ねでしかないとしている。
つまり、給料は、労働力の価値として、

食事の価値
住宅の価値
洋服の価値
その他の価値

の積み重ねであり、会社の売上が上がろうが、利益が上がろうが関係なく、
よって、給料は上がらないとしている。

そう、

「一生懸命やれば、その分報われる」
「この給料じゃ、ここまで働けばいいだろう」
「がんばりは、誰かが見ていて、ご褒美をくれる」

とか、そういった言葉は給料には、何の意味もない。

給料額は、”がんばり”とは無関係なのだ。

こんな話になると、
「じゃ、がんばらない!」
という短絡的な人がすぐにでてきそうだが、
ここで考えなければならないことがある。

人は、楽をしたければ(語弊があるかな?)、
土台=価値をあげる
ということをしていかなければならないということだ。
簡単に言えば、”強み”、それも普遍的な”強み”を作ると いうことだ。

私は、給料は上がれば嬉しいが、
あまり考えないように働いてきた。
望みは、参謀のような存在になりたいということだった。

だから、様々な勉強をし、経験をしてきた。
M&A、新規事業の立ち上げ、財務対応、人事対応、マーケティング戦略構築・・・
本当にいろいろな経験をさせてもらってきた。
結果として、土台ができたのだと思う。

若い人は特に、
今、働いている仕事は、
土台=価値を作れるのかどうかを是非考えてみて欲しい。

2012年5月8日火曜日

平野敦士カール氏に学ぶ”人間力”の考え方

『勉強を続けていくことはどこに通じるのでしょうか? 
私は 最終的には 経営者が勉強を続けていくことは
人間力 を磨くためだと思っています。
勉強とは、すばらしい人たちとの仕事を通じて、
単に知識や資格を得るのではなく、
「考え方」「価値観」、そして「生き方」を学ぶことだと思います』

これは、平野敦士カールさんのメルマガの抜粋です。

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カール教授の経営者のための最新戦略・マーケティング思考~プラットフォーム戦略


私も、年間100冊~200冊ぐらいの本

経営関連
マーケティング関連
営業関連
哲学系
小説
歴史小説・・・

様々なものを読みますが、
最終目標は”人間力を磨く”ことだと思っています。

本だけでなく、日々の生活も同様だと思っています。

会社での仕事
クライアントとの打ち合わせ
飲み会
人との会話
家族との旅行

すべての目標は ”人間力を磨く”ことだと思っています。

ただ、そんなに深く考えて、日々生活しているわけではありません。
しかし、人としての芯となる考え方だったり、思想だったりというものは、
身につけ、それからズレないように日々生活しています。

簡単な言葉で言うと、
『間違ったことはしない』
ということでしょうか?
『曲がったことが大嫌いー』
ということでしょうか?

とはいえ、聖人君子ではないので、
そんなに堅苦しくも考えていません。

先程述べた”自分なりの芯”というものからズレなければ良し!としています。

それが、目指すべき人間力、目指すべき理想の姿につながるものと考えています。

会社経営や、もっと言えば国家経営も同じだと思います。
”自分なりの芯”が経営理念となり、そこから目標が作られ、
戦略におとされ、実行されていく。

人間にとって、カールさんが述べているような考え方を、
自分のなかに持っていることは非常に重要なことだと思います。

日々の生活が変わっていくと思います。



2012年5月7日月曜日

会社の成長に合わせた統治構造構築の原則

企業は設立時には、社員数も少なく、
創立社長の独裁体制でどんどん物事が進んでいく。
この時期には、合議制など無駄なものに近い。
社長がやりたい方向にぐいぐいと引っ張っていけばいい。

ある程度、社員数が増えて、組織のようなものが必要になった時点から、
合議制への移行を考えて行かなければならない。
企業の”誕生期”から”成長期”へ変化しなければならないのだ。

これは、人一人の力の限界を認めるということだ。
社長だけで進めていくには限界が自ずと生じる。
拡大を期するのであれば、人を増やすことが一つの手段となり、
そのためには、組織というものを充実していく必要がある。

企業が”誕生期”から”成長期”へと移行時するときに、
”勢い”や”思いつき”だけで、進められたことが、
”理論”や”理念”といったものが中心に据えられることになる。
ここで、立ち止まって、企業の中心に据えるものをきちんと定義したかどうかは、
今後の展開に大きく影響を与える。

勢いに乗って、いきなり大きな売上を上げる会社も存在するが、
そういう会社には反作用が必ず生じて、
組織としてガタガタになったり、最悪の場合には倒産ということも多々ある。

企業統治の基本としての

経営理念
ビジョン
目標
戦略

といったものをこの時期には、定義する必要がある。

これは、企業の”統治構造”の骨格を作る作業となる。


2012年5月6日日曜日

人生の98%は運で、”運”は人づき合いで決まる!

「私たちの人生の98%は運で決まり、その運とは人付き合いで決まると、わたしは考えています・・」

と勝間和代氏は、『「有名人になる」ということ』の中で書いている。

勝間 和代
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私もこの考え方に最近近い。
会社や日常生活では、人と会わないことなどない。
多くの人と一緒に仕事をし、生活をしている。

人との付き合いの中で、皆さんは何を話しているだろうか?
前向きな話はどのぐらいを占めているだろうか?

TVや芸能人といった他愛もない話ならまだしも、
不平不満が大半を占めてはいないだろうか?

「君よりも性格の悪い、君にふさわしくない友といるのは・・・うるさく感情をかき乱す。
そのことを思い知ったなら、いっそただ独りぼっちで歩むのが清々しい」

これは、小池龍之介氏の『超訳ブッダの言葉』に書かれていた言葉だ。

小池 龍之介
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2011-02-20

人は人に引きづられる。
マイナスのオーラは強い。
不平不満ばかり聞かされていたら、こちらもその気になり、
ついには自ら不平不満を言って満足する人間になってしまう。
そんな人といるぐらいなら、いっそ独りでいた方がいいとブッダは言っている。

ここで述べているのは、人とは付き合わないほうがいいというネガティブなことではない。
もっとポジティブな話だ。
付き合う人を積極的に選ぶという話だ。

すごく勉強になる人
憧れの人
助けてくれる人
一緒にいて癒される人
助けてあげたい人・・・

こういう人たちも周りにはいるだろう。
こういう人たちはずっと付き合っていけばいい。
こういう人たちこそ、勝間氏の言う、”運”を引きこんでくれる人たちだと私は思う。









「がっちりマンデー」サントリー特集から考える企業経営の人材配置

今朝の「がっちりマンデー」はサントリーの特集だった。

ここ数年、ハイボールが人気だが、その前までのウイスキー人気の凋落ぶりは惨憺たるものだった。
ある若手社員が、ウイスキーにソーダを入れてレモンを入れては?という意見を述べ、
それがハイボールになった。
この意見に、社内では、
「レモンを入れるなんて邪道だ」
「今までもあった飲み方でどうだろう?」
などと反対意見もかなりあったようだ。

私の経験から考えても、
社内からの反対意見は当然出てくる。。
それも、若手社員の意見など、ベテラン社員からすればそんな意見は従いたくない。

先に進もうとする勢力があれば、今を維持しようとする勢力がでる。

作用反作用の法則だ。

そして、大体が保守勢力が強い。
人間、今の状態を変えたくはないものだ。

企業は社長が独裁者だ。
特にサントリーは未上場の会社であり、なおさらだ。

この若手社員の意見に、
「とにかくウイスキーを売れ!」
と意思決定をしたそうだ。

この英断が、今のハイボール人気につながった。

企業は社長の意思決定がすべてだ。
しかし、だからこそ、周囲に人材を配置しなければならない。
なんでも一人で考えて、すべてが正しいスーパーマンは人間である以上、いない。
意思決定に資する意見を述べてくれる人を周囲に配置しなければならない。
サントリーの場合、若手社員の意見が社長に届くのだから、
きっと風通しのいい会社なのだろう。

統治の構造から考えれば、
社長の周りには、事業系の人材と財務系の人材の2人は少なくとも必要だ。
それぞれ が、どこまでの能力あるかにもよるが、
財務、会計、マーケティング、IT、そして本業についての能力が必須である。
それに応じて、人数は増えるかもしれない。

事業の成功可能性を高めるためにも、
社長の周囲に人材を配置する、
特に、社長に言い難いことを言える人間を置けるかどうかが、
事業の成否を左右する。
その、根本にあるのは、社長の器と言ってもいい。。。

2012年5月5日土曜日

勝間和代氏に学ぶ成功のための”確率論”

『勝率5%の勝負を50回行なって、全部の勝負に負ける確率はたったの7.7%』

これは、勝間和代氏の『有名人になるということ』の冒頭に書かれていることである。彼女は愚直にチャレンジをし続けて、有名人になるという結果を得た。

勝間氏は、さらに、

『さまざまなチャレンジはすべて「確率論」です。すなわち、確率が低い勝負であっても、それを繰り返し繰り返し行なっていけば、いつかは負け続ける確率が下がっていって、どこかで必ず勝てる』

と述べている。

これは、『項羽と劉邦』で100回敗けても、最後に1回勝てば、勝ちという言葉に似ている。

事業を成功させようとすれば、成功する確率を上げていかなければならない。
ビジネスは勝率5%よりも低いかもしれない。であれば、尚更、確率をあげていくことが重要だ。
そのために、

財務
マーケティング
会計
経営分析
事業計画

がある。


ちゃんとした準備をすることが成功率を高める。
そして、愚直なチャレンジ精神が成功を引き寄せる!
当たり前のことを、ほとんどの会社はやっていない。
当たり前のことができない会社も多い。

企業の統治構造の柱にあるものの一つは、
”経営者の資質”
である。

経営者が成功のための準備を怠らず、
不屈の精神で、愚直にチャレンジをし続ければ、
それが企業文化となり、この文化も企業の統治構造になり得る。

そこで働く社員が、同じ技術と精神を持つようになる。
こうなれば、その企業は強い!



勝間 和代
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2012-04-28