2014年1月31日金曜日

次元の低いみんなの党と結いの党の争い

みんなの党と結いの党の、何とも情けない争いが続いている。

両者の言っていることは、双方とも理解できる部分はある。

みんなの党の渡辺喜美党首は、比例で当選した議席は、みんなの党に対して投票された結果の議席なのだから、返して欲しいと言っている。これは、今の選挙制度が小選挙区比例代表並立制という制度をとっている以上、わからないことを言っているとも言えない。比例代表部分というのは必ずしも当選した議員に対する投票とは言えず、この制度では党に対しての投票と言ってもいいからである。

それに対し、結いの党の言い分は、「離婚届けを出したのに印鑑を押さない」ということだ。もう離党届を江田憲司党首が代表して出したのに、それを認めず、会派の離脱を認めてもらえない。いつまでたっても、ちゃんとした政党活動が国会でできないというものだ。

これらは、どちらも言い分としては理解できる。
しかし、これらのことを客観的に、考えてみるとどうだろうか?もはや決裂している仲を修復することは不可能にもかからわず、ただの嫌がらせをしているようにしか見えない。というのが、大方の意見ではないだろうか?江田氏が言うように、やり方も陰湿を極めている。江田氏はブログで以下のように述べている。

「本会議場の席が、みんなの水野賢一参院議員(会派代表)の一方的な措置で、6人とも末席の前列にされたのだ。寺田典城さんという元秋田県知事のベテラン議 員や小野次郎幹事長もそうだ。あたかも、私が幹事長更迭後、渡辺さんに一年生の前の席に座らされたのと同じだ。通常、この席順は当選回数や年齢等を勘案し て決まる。それを破ってまで、こうした冷たい仕打ちをあえてする。そして、寺田さんの消費者問題特別委員長ポストも、本人に一言もなく一方的にはく奪され た。こうした陰湿ないじめを平気でやるところに、今のみんなの党の本質的な問題がある・・・」

みんなの党の政策は非常によく、自民でも民主でもない第三極としては、非常にいい位置にいただけにもったいない。それが、国民にもわかり、順調に国会議員を増やしていたのだと思うが、このような形になったのは、本当にもったいない。 しかし、これは、残念ながら、党首個人の人格に起因するのではないかとと考えてしまう。

今からでも遅くはない。
開かれた政党として、党首選を自ら行うことからはじめて、政党イメージを変えていかなければ、国民は離れていく一方だろう。

非常に有力な国会議員お二人が、こんな次元の低い争いで、自らダメージを負っていくことは、日本のためにもならない。