2012年5月28日月曜日

イジメられてる!?奮闘中の川越救急クリニック

息子が腹痛と発熱を起こして、私と妻はアタフタ。

日頃いきつけの病院は、土曜日は午前中だけ診療、日曜は休み。
そして、他の病院も同様。
ふと、以前一度だけ、息子が深夜の腹痛により探しに探した

川越救急クリニック

のことを思い出して、すぐに向かった。
土日は診療している。

行ったら、息子の状態はたいしたことはなく、大丈夫で安心をした。

私が待合室で待っていると、新聞の切り抜きが貼ってある。
暇なので読んでみると、
なんと、

「県から救急告示病院の指定を受けられず、指定病院がうけている診療報酬の救急加算がうけられず、厳しい運営を強いられている」

「休日当番医など市の刊行物にも表記されないため、救急病院として市民に認知されていない」

という記事が・・・。

これはイジメか???

なんで、埼玉県や川越市はこういう病院を応援しないんだ?

そういえば、私もどこの病院も判を押したように、土日の診療はやっていないから、
インターネットで探して、見つけたのだったな。

エンゼルバンク(三田紀房)というマンガで、
2025年に東京23区に家のある人は大丈夫だが、
特に千葉や埼玉に住んでいる人は、
人口数当たりで必要な医者の半分しかいないので、
急病のときに救急車でたらい回しになる可能性があるらしい。

しまった!埼玉に住んでしまっている・・・。

県や市も、こういう大事な病院にこんな仕打ちをしている。
改善されるとは思えない。。。

国は社会保障制度を何とかしないと膨大な費用が毎年かかっている。
しかし、反面、医者が足りない。

予防医療や共同体(コミュニケーションの場)の構築、電子カルテなどなど、
まだまだできることはあるはず。

とにかく、こういう病院には、本当に頑張って欲しい。
2億の借金を背負って開設して、経営はトントンらしい。。。

がんばってください!上原先生!






独立国家のつくりかた

『やりたいことは無視して、自分がやらないと誰がやる、ということをやらないといけない。しかも、それは実はすべての人が持っているものだ。絶対に。なぜなら人間は考える葦というじゃないか。考えているのだ。自分の得意なこととかやりたいこととかはどうでもよくて、ただ考えている。それを口に出す』
-「独立国家のつくりかた」坂口恭平より引用-

「やりたいことをやる」
ということがいいのだ!ということが昨今言われてきた。
しかし、著者はそれを一歩進めているように感じる。
「自分がやらないと誰がやるということをやらないといけない」
と言っている。
それも、それはすべての人が持っているという。

自分がやらないといけないこと、考えるだけでも、いくつも浮かぶ。

いつの間にやら、
いろいろな言い訳、逃げを行なってきたようだ。

すべての人が、自分がやらないと誰がやる、ということをやれば、
日本だけでなく、世界が変わるはずだ。

独立国家のつくりかた (講談社現代新書)

2012年5月25日金曜日

元人気企業社長のやってしまった経営ミス

先のことで終始するということは残念な結果を引き起こす。

下記のリンクは、元ワイキューブの社長の告白インタビュー記事である。

高額給与は社員のためにならず・・倒産した元人気企業社長の告白

私は、この記事の元となる本も拝読したが、
社長はある理念をもって、経営を行なっていた。
しかし、それのいくつかが間違っていたということだ。

長は、自社を人気のある企業にしたかった。
そして、バーをつくったりもしたし、給料も破格の給料にしようとした。
しかし、経営が傾いてくると、その給料が持つわけもない。

完全な間違いも、完全な正解もない経営という課題に対して、
いくつかは成功したが、いくつかは失敗し、結果、倒産したということだ。

記事によれば、
社員が、今の給料は自分の能力が高く評価された結果だと考え始めてしまい、「給与が上がったからもういいや」と守りに入ってしまう人が多かったですね。そして給与が下がった途端に、多くの人が辞めていきました。』
とある。

給料を至上命題にしてしまうと、こういう結果になる。
”高く評価された”というのは、おそらくは、とんだ勘違いである。

会社には、仕組みが必要だ。
社員のためにも、勘違いさせてはいけないのだ。
可愛い部下もいるが、勘違いさせることは、その人のためにならないどころか、
大きな足枷となる。

かし、社員もそれを求め、会社もそれを与えた。
倒産は必然だったのかもしれない。


社員も会社も、給料や待遇という目先のことだけを考えて走った結果である。


私、社長ではなくなりました。 ― ワイキューブとの7435日

2012年5月22日火曜日

産経新聞原発関連の世論調査に思う、政府への不信感

朝の産経新聞一面。
原発関連の世論調査ニュース。

◯電気の使用が制限された場合、経済・安全面で悪影響が生じる
     思う・・・82.7% 思わない・・・15.5%

◯電力が不足するなら、安全が確認された原発は再稼働させてもよい
     よい・・・51.5% よくない・・・43.6%

◯政府や電力会社が示す電力需給の見通しは信頼出来る
     できる・・・18.6% できない・・・75.7%

という結果がでていた。

然、電気使用が制限されたら経済・安全面で何らかの悪影響は生じるだろうが、
安全が確認された原発は再稼働させてもよいという問いに対しては、
50%超の人がよいと答えている。

安全よりも経済への悪影響を懸念する人が増えた結果かもしれない。
この質問が「安全が確認された・・」となっているために、
この答えということも考えられる。
この「安全」をどう確認するかが非常に難問だ。
どんなことが起こるかはわからないからだ。
想定外なら許すのか?ということも考える必要がある。
そもそも、原子力を人間は使いこなせない。
それをどう安全確認するのかという問題だ。

また、政府や電力会社の情報が信頼できないという人が圧倒的多数になっている。
これは、311以来の経過をみれば当然の結果だ。
特に政府が国民の信頼を得られないというのは、政権の末期症状といってもいい。
この信頼を取り戻すことは並大抵ではない。

電力会社や官僚組織の暗部を完全にさらけ出すぐらいのことをしなければ、
信頼は取り戻せないだろう。

かし、これらの設問に足りないものがある。
質問者の新聞やメディアへの信頼があるかどうかという設問だ。
この質問をした場合、信頼しない人が多数に上るとおもわれる。

自らを律することができなければ、
新聞をはじめとするメディアも末期症状なのかもしれない。

小さな人にならないために

(荘子)に言わせれば、世間でもてはやされる知識や能力は、
しょせん「小知」にすぎないのだという。
なまじそんなものを持てば、
いたずらに人間を傲慢にし、
他人を見下して、いさかいが絶えなくなる。
その結果、人を傷つけ、わが身を破滅させることにもなりかねない』
 (『荘子の人間学』守屋洋より引用)

とても耳に痛い言葉だ。
会社で使える知識や能力など大したことはない。
どの人も、そう大差ない能力しかない。
なのに、偉い人、偉くない人という差が生じ、
命令する側と命令される側に別れる。

こういう人を誰もが頭に浮かぶほど、
多いのではないだろうか?
自らの反省もしなければならない。
荘子の視点からみれば、恥ずかしい限りだ。

の中では荘子の言うところの知識や能力がもてはやされがちだ。
そんな能力や知識は荘子に言わせれば「小知」でしかない。
「小知」にとらわれた人間は愚かでしかない。
その愚かさから免れるには「大知」を目指すしかない。

『「大知」を身につければ、
すべてのものをあるがままに受け入れて、
みだりに小細工を弄さなくなる。
自他の差別にもとらわれず、
すべてのものを大きく包み込んでいく。
些細な知識や能力を鼻にかけて、
人を見下すこともしなくなる』
 (『荘子の人間学』守屋洋より引用)

まらない世の中で生きていくのに、
せめて「大知」を身に付けて、飄々と生きたいものだ。


「荘子」の人間学


出世の断り方

き方に新たな考え方が吹き込んでいる。

ノマドワーカー
フリーエージェント
ひとり社長・・・

これまでの日本人の働き方に対するスタンダードは、

出世したい
給料をあげたい

というのが、中心的な考え方だったのだろう。

しかし、最近のアンケート結果によると、
「暮らしていける収入があればのんびり暮らしていきたい」
という若者が43%もいるそうだ。
ちなみに、その割合は
中国-19%
韓国-22%
米国-14%
ということでダントツだ。

また、「偉くなりたい」という若者の割合も、
日本- 8%
中国-34.4%
韓国-22.9%
米国-22.3%
ということだ。

由は、
「偉いと責任ばかり多くて損をする」
「リーダーになりたくない」
「何の責任もなく楽しくやりたい」
というようなことらしい。

どうやら、日本は後ろ向きな社会になったようだ。
いや、言葉が悪いが、いい表現が見当たらない。
後ろ向きとは言ったが、決して悪いこととは思わない。

しかし、これは老荘のいう生き方か?というと、
私は決してそうではないと思う。
現象面では一緒かもしれないが・・。

荘の場合は、
すべてを見渡せる能力が身についた上で、
責任者にはならないことを勧めている。
『大知』というものが身についている人と、
『小知』しかない人の判断は自ずと違う。

では、『大知』を身に付けるにはどうすればいいか?
経験や読書など地道な努力しかない。
老荘思想は決してただ楽をすることを勧める思想ではない。
経験や読書を積み、『大知』を身につけた上で、

『社長の就任はお断りします』

と言えるような人になりたいものだ。


「荘子」の人間学


2012年5月21日月曜日

自由な生活は決して自由ではないが、その自由を考えることは無駄ではない

前回のブログでは荘子が”自由”を選んだという話をしたが、
”自由”とは実際に”自由”ではない。

例えば、憲法では、様々な自由が保証されているが、
完全な自由ということを意味しない。
それは、”公共の福祉”や”平等”という別概念に制限される。

また、荘子は”自由”を選んだ代償として、貧乏を余儀なくされた。
貧しさは、

何でも買える自由
どこでも行ける自由

食べたいものも食べる自由
いいところに住む自由
・・・

多くの自由を制限する。
よって、”自由”を選んだとしても、
それは”自由”では決してない。

そのかわり、

人のいいなりにならなくてもいい
意に沿わないことをしなくてもいい
わずらわしいこと、人とのつきあいを遮断できる
どうでもいいことに悩まなくてもいい
・・・

という”自由”は得られる。

どんな”自由”を選ぶのか?
後者を選んだのが荘子である。

ノマドワーカーやフリーエージェントも荘子に近い自由を選んだのだろう。

ストレス社会といわれ、うつ病も人類の歴史上かつてないほど、
多くの人がかかっていると思われる社会。
この社会において、こういう”自由”は検討するに値する。




荘子とスティーブ・ジョブズの言葉にしびれてみる

荘子は春秋戦国時代に生きたとされるが、
名声を聞きつけた国から宰相に請われたことがある。
荘子はそれを断る。
自由を選んだのだ。
自由を選ぶことは決して楽なことではない。
生活も段違いである。
宰相といえば、今でいう総理大臣のような立場である。
人民が到達できる最高位である。
そんな生活よりも自由で、貧乏な生活を選んだ。
荘子は、疲れる日常よりも、自由で貧乏な日常を選んだ。

この荘子の選択は、
会社で上司の顔色を伺いながらコツコツと出世していくこと選ぶのではなく、
現在のノマド生活、フリーエージェントの生活を選ぶことに似ていないだろうか?

どちらが正しいということではないのかもしれない。

辛いけど、煩わしい社会の中で生き、ストレスを感じながら、
日々疲れるけれども、生活は安定するという選択。

自由で気ままで、人との関係でのストレスはないが、
貧乏で、安定しない生活。

どちらを選ぶかは、それぞれの人の選択次第だろう。
どちらのメリットもデメリットも消そうと思えば消せる可能性もある。

こういうことを考えて、
これからの人生を考えることも、
たまにはいいのかもしれない。

荘子や老子は、大きな目で見れば、
日々のつまらぬ不安や不満は、どれもくだらないことに見えるとも言っている。
こんなことで悩むこと自体も、彼らにはつまらぬことなのかもしれない。

スティーブ・ジョブズの言葉
『今日が人生最後の日だったら、今日やろうとしていることをやりたいか?』
も、荘子の思想につながる言葉なのかもしれない。


「荘子」の人間学

2012年5月17日木曜日

盤石な会社を作る9つの方法

会社が安定的に利益を出すには、いくつかの法則がある。
その法則を少しずつでも築いていければ、収益面では盤石な会社ができあがる。

1)顧客数の確保
なるべく多くの顧客を確保し、売上の分散をする。
一つの会社に売上の多くを依存している状態は避けなければならない。
多くとも1つの顧客の売上シェアは20%以内にしたい。

2)複数事業の創造
一つの事業では景気の波や法律改正などの突然の変化に対応できなくなる。
複数の事業を走らせて、複数の収入源を確保することで、
安定性が増す。

3)固定収入の確保
極端な話、毎い月売上ゼロから売上を築いていくというのは、
非常にリスクが高い。
毎月、少なくても、例えば、アウトソーシングのような1年以上の契約がある売上を
確保しておくと、経営が安定する。

4)固定費の削減
固定費、つまりは、売上が上がろうが上がるまいがかかる費用をなるべく減らすことだ。
ほとんどの会社は、人件費が最大の固定費になる。
人件費もやりようによっては変動費になる。
工夫しよう。

5)固定費の変動費化
固定費は、なるべく変動費化するべきだ。
変動費とは、売上に比例してかかってくる費用のことだ。
人件費その他、なるべく多くの費用を固定費から変動費にかえることで、
売上が少なくなっても、費用が少ないために、耐えられる。

6)人件費の抑制
給料というのは、
『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』
という本によれば、労働力に比例して上げ下げするものではない。
人件費を抑制するためには、なるべく労働価値の低い仕事で、
売上が上がる仕組みを築くことが重要だ。

7) 銀行借入に頼らない
銀行は調子のいいときには、いくらでも貸してくれるが、
悪くなると途端に態度が変わり、貸してくれなくなる。
経営を銀行に頼るようになると、その会社は終わりだ。
銀行からは原則として借りない。
資金調達は、投資家からの調達など直接調達にすべきだ。
その場合は、当然、投資家に利益をもたらす必要があるが・・。

8)マーケティングの実施
事業環境というのはめまぐるしく変わる。
マーケティングを行うことがリスクヘッジにつながる。
当然、100%成功する事業などない。
しかし、成功の確率は確実にあがる。

9)マネジメントの充実
多くの企業では、マネジメントという言葉はよく使われていても、
実際にマネジメントが行われている企業は少ない。
しかし、マネジメント機能がなければ、
組織を成功に導くことはできない。

簡単そうに、9つ書いたが、
それぞれを実行することは非常に難しいかもしれない。
しかし、社長一人でやる必要もない。
できる人にアウトソーシングしてもよし、
パートナーとやるもよし。
そのぐらいの投資は、効果の方がはるかに大きい。

僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書)














2012年5月16日水曜日

組織を崩壊に導くTOPの優柔不断

良くも悪くも、TOPの意思というのは統治構造の柱となる。

企業であれば社長、国であれば首相や大統領である。
これが、ブレるということは、所属する組織の土台が揺れ動くことにつながる。

ある企業で、ある事業を今後は会社の柱として進め、
あらゆる資源をこの事業に投入するという意思決定をし、社内で発表をした社長がいた。
しかし、その後話してみると、
『どうしようかなぁ』
と言っている。
『あれ?決めたんじゃないんですか?』
と尋ねると、
『一旦言ったものの、どうしようかと思って・・・』
と言っている。

まあ、悩むのは構わないが、
だったら、まだ発表しなければいい。
すでに社員たちは、社長の号令の下、走りだしている。

その後、その社長は、号令を撤回した。
損失額も多額に登った。
そして何よりも、社員たちの労力も無駄になった。
しかも、謝罪すらない。

こういう状態では、会社は成り立たない。
それは、 統治の根本がぶれているからだ。

かつての首相でも、言うことがすぐにコロコロ変わる人がいたが、
当然、すぐに退陣することになった。

こういう人たちはTOPにふさわしくないのだが、
なってしまったものは仕方がない。

朝令暮改が悪いわけではない。
誤った判断はすぐに訂正すべきだろう。
しかし、柱となるものについての判断がブレるということは許されない。

マニフェストで発表したものは柱となる政策だ。
これを、ないがしろにして、全く発表していない増税をはじめるというのも、
柱のない政権と言える。
統治構造が確固としていない。

統治の柱ということ、
意思決定の重み
ということを深く深く考えなければならない。


ビジネスの基本中の基本である会計を知る術

ビジネスをしていると思うこと。
それは、会計を知らないと、たいしたことは言えないということだ。

ビジネスは様々なもので成り立っているが、
組織が生き残る根本といえる会計という知識がないと、
全くかけ離れた発想、回答をしてしまうことになる。

確かに様々なことを考えるときに、
例えば資金の制約などといったことを考えるべきではない。
しかし、それはアイディアを生み出す作業のときのことだ。

アイディアをいざ実行にうつすときには、
様々な制約について考え、
いかに実行できるのかを考えなければならない。

会計知識が少しでもあれば、
馬鹿にされない程度の最低限の話はできる。

かといって、
仕訳などの経理業務を勉強するということではない。
会計というもの、会社がどうやって成り立っているのかということを、
理解するということだ。

私にとって、若い頃に読んだ本が、会計のなかでは、今でもバイブルだ。
京セラ会長・稲盛和夫氏の「実学」である。
稲盛氏は技術者出身の経営者である。
だから、経理のことなどはわからなかった。
しかし、経営者である以上は知らなければならないと、
自分なりに肌に感じながら勉強していった様が書かれている。
会計というもの、会社はどうやって成り立つかを知るには最高の本である。

この薄い本を読めば、
会計が少しは理解できるはずだ。


稲盛和夫の実学―経営と会計

2012年5月15日火曜日

”見極める力”を身につけるには?

経営を行うものには、物事を

”見極める力”

が必要だ。
経営者には多くの情報が入ってくる、
そしてそれを取捨選択しなければならない。

怪しげな儲け話
世の中のトレンド
社内の様々な噂話
などなど

こういう話をすぐに信じて確信に変えることは本当に危険だ。

今の世の中、新聞やテレビの報道ですら、いや、国家の発表ですら、
怪しい情報は多い。
すべて自ら調べて判断する癖をつけないと、
本当に判断することは危険だ。

社内の噂話や、事業判断なども、
人の意見を聞くという姿勢は重要であるが、
それは頭ごなしに信用するということはしてはいけない。

そこには、それぞれの情報を
”見極める力”というものが必要となる。

こういう能力はどうすれば身につくのか?
1)自ら調べるという癖づけ・・・裏取り
2)先を見通す力 ・・・このままいけばどうなるのかという想像力
3)決断力・・・実務に適応した決断力
4)視点・・・すべてを見通す大きな視点
これぐらいあれば、”見極める力”というのは備わるはずである。

まぁ、それが難しいのですが・・・





組織拡大のための秘訣

社会においてももちろんそうだろうが、
企業組織において”人を信じる”ということは非常に重要である。

”人を信じる”から、人に仕事を任せることができる。
”人を信じる”から、組織は大きくなれる。
”人を信じる”から、売上も多くなる。
”人を信じる”から、利益も多くなる。
人を信じないことには、会社は大きくならない。

しかし、人に仕事を任せられないという人は多い。
理由は、

「自分の仕事がなくなるから」
「危なくて任せられない」
「大事な仕事だから」・・・
これはすべて間違った考えだ。

今までやってきた仕事を人に任せて、
自らは自らの新しい価値を見出せばいい。

大事な仕事ができる人を増やすことが、
組織の強さになり、会社の強さになる。

また、経営者でも”人を信じる”ということができない人は多々いる。
特に創業経営者に多く感じる。
これまで1人でやってきた自負もプライドもあるのだろうが、
これでは、会社は大きくなれないし、
いつまでも最下層の仕事を社長がやっていなければならなくなる。
そして、人を信じない経営者には、人はついてこなくなる。
これは、組織崩壊につながる。

”人を信じる”ということは、簡単そうで難しい。
そして、信じた結果、裏切られることも多い。
というよりは、ほとんどがそのケースになるのかもしれない。
しかし、それでも、”人を信じる”ということをしなければ、
会社の拡大は果たせない。

であれば、

裏切られようが、”人を信じる”しかない!

2012年5月14日月曜日

かわいそうなビジネスリーダー

全体像を見えない人がビジネスリーダーや管理職、経営者になることは非常に怖いことだ。

なぜなら、目先のことで終始してしまうからだ。

ビジネスだと思ったことが実は、ビジネスにはならない。
全体が見えないから、ビジネスを仕組み化するということができない。
会社の利益は、(売上ー経費)であるということを頭でわかっていても、体ではわかっていない。
キャッシュ・フローという概念がわからないため、金をアホみたいに使う。

信じられないことかもしれないが、
こんなことが実際に起こる。それも頻繁に。

こういう人はビジネスリーダーになってはいけない。
もし、請われたら、断る勇気を持たなくてはならない。

私の知り合いは、自分が社長に相応しくないと、
自らを降格して、部下を社長にしようとしている。
これはすごい決断である。
尊敬に値する。

断る勇気といっても、こんなことが普通にできる人は少ない。
上にあがればあがるほど、影響力は大きくなる。

いま、役職者になりたいという人は減っているらしい。
責任が重くなるというのが原因らしい。
そういう人は、そのままでいた方がいい。
そういう心構えで、上にたつことは不可能だからだ。

それを避けるためには、

大きな視点

を手に入れるしかない。
これは、会社で仕事をしている人はもちろん、個人で仕事をしている人も同様である。

ノマドブームの原点は「人に仕えることは人に縛られること」

『人に仕えることは、人に縛られることだ』

この言葉は、『奇貨居くべし(春風篇)』宮城谷昌光の一節である。
私にとって、この言葉はこの5冊もの長編のなかで、最も心に残る一節となる。
長きに渡り、私も会社に所属してきた。
そして経営層として取り立てていただき、多くの勉強をさせていただいた。
多大なる感謝もあるが、やはり、残念なことに、
この言葉をどうしても思い出さざるを得ない場面は多々生じる。

当たり前のことなのかもしれない。
資本主義社会において、資本家が一番の権力者である。
中小企業においては、ほとんどの場合は資本家=社長である。

この小説の主人公である呂不韋は、更に思う。
『・・・官途において累進するということは、自己の表現のはばを広げるというより、むしろ逆で、自分を殺し続けることになるのではないか。それなら、高官になりたいという夢は棄てた方がよい。ただ高位にすわるのは、いたって不自由で、人の情をうしなった自己である。』

これは、小さな企業から国家において、現在も当てはまる言葉ではないだろうか?
不自由さ、人の情を失うことを避けたい人が、
フリーエージェントになることを求め始めたのが、

ただ、これは、
「自由にやりたきゃ、一人でやればいい」
という簡単な言葉で済むことではない。

松下幸之助氏のように、人の意見を尊重して経営を行なってきた人もいる。
自己のはばを広げられる居場所もないわけではないと思っているし、思いたい。
自分を殺し続けることになるぐらいの居場所であれと思う人は、、
やはり今の居場所は棄てた方がいいのかもしれない。


奇貨居くべし―春風篇 (中公文庫)

2012年5月13日日曜日

人に仕えるということ

『主に仕えるのであれば、わが身の外をもってではなく、内をもってすべきだとおもいます』

これは、宮城谷昌光氏「奇貨居くべし(春風篇)」の一節だ。

『従業員も千差万別である。巧言を呈する者を近くにおけば気分はよく、その巧智を商売にまわしてみると、おもったほどの成果をもたらさない。・・・ほんとうに主人を喜ばせる者とはそういう者たつまり男でも女でも内なる容姿というものがあり、その容姿のすぐれている者こそ、依恃に値する。・・・』


これを読んだときに、いかに外をもって仕える人が現代には多いかということが頭をかすめた。確かに、既に時代は違う。この本は紀元前のことが書かれている。

しかし、”人が人に仕える”ということは、別に時代が変わろうが、本質は変わらない。

ただ、仕える側だけではない。
”主”の方も、おかしくなっているのが現代なのかもしれない。
仕える側が”内”をもって仕えていても、”主”の側は何も考えていないというケースも非常に多い。
その場合の仕える側の落胆は、想像に難くない。
絶望でしかない。

時代は変わっても、
主従の本質的な関係は変わらないと思う。

もう一度、人間の歴史を見直し、
人としての生き方を見直すべきではないだろうか?



2012年5月11日金曜日

電力会社を取り巻く構造を見直すことが脱原発につながる

東京電力が値上げをする。
これはある意味仕方のないことかもしれない。

東電値上げ「厳格に査定」=枝野経産相


しかし、仕組みは国と同じである。
減らすべきものをすべて減らしてから、値上げすべきだ。
完全民間なら何も言うべきことはないが、
民間でありながら、公営と同じである。

「値上げは私ども(東電)の権利です」
と恥ずかしげもなく言える神経がわからない。
1社しか利用者には選択肢がないのだから、
上げようと思えば、いくらでもあげられる。

となれば、やはり国営にすべきなのだろう。
しかし、国営だからといって、信用はできない。
天下りでいくらでも太れるわけだ。


となると、最善の方法は(国民にとって)、
発送電分離の上、一定の基準をもって、
民間参入をほぼ完全に自由化することだ。

NTTのケースもあり、
競争が生まれるべきだ。
そうすれば、価格は適正化するし、
原発反対の人は原発を使わない電力会社を使えばいい。

原発を抱える電力会社を皆で使わなければ、
自然と脱原発になる。

安易に値上げを許すべきではない。




日本が再興するための教育強化

幼稚園から始まって、小学校、中学校、高校までで、15年。
4年制大学まで行けば、19年もの間、学校に通う。

近頃、子供が幼稚園に行くのだが、
あまり面白くないらしく、
毎日泣いている。
幼稚園に行くと、しばらく園庭で遊ぶのだが、
いつもの様子では遊んでいない。

親としては、すごく心配になり、
本当にこんな嫌なことをさせる必要があるのだろうか?と思ってしまう。

しかし、社会というものを知り、コミュニケーションという ものを知るには、
やはりこういう経験というのは必要なのだろうと、
我慢を続けるしかないと、自分に言い聞かせている。

しかし、19年もの間の学校生活で何が得られるのだろうか?

挨拶もできない社会人
目標もない社会人
すぐに楽することを考える社会人
危機感のない社会人
想像力のない社会人
社会の仕組みがわからない社会人

こういう人たちのなんと多いことか?
この19年間というものは何を教えているのだろう?
自分も通った道だからわかる。

この19年間で教えることの大半は意味のないものと言える。
本当に教えなければならないことは、

挨拶
仕事とは何か?
考える技術
会計
社会のルール
政治とは何か?
経済とは何か?
議論の方法
コミュニケーション能力
使える英語
お金のこと・・・

これらは大学の専門では一部教えるが、
すべてを教えることはない。
これらは、義務教育で教えるべきだろう。

そうなれば、選挙に参加する人も確実に増えるだろう。
そうすれば、
「選挙民は家で寝てて欲しい」
と、時の首相がふざけたことを言うことはなくなる。

ゆとり教育には見直しが入ったが、
もう一度日本が再興するためには、
教育こそもう一度考えるべき分野だろう。

給料は当たり前にもらえない


給料というものは当たり前にもらえるものではない。

会社経営に携わっていると、

「給料をもらうのは当たり前」
「毎年、給料があがるのは当たり前」
「ボーナスはこれだけはもらわないといけない」
「これぐらいの給料はもらわないと、あわない」

などという勘違いをよく社員から聞く。
しまいには、

「給料あげてくれないと辞めますよ」

と脅しているつもりなのかという言葉まで飛び出すから驚く。

辞めればいい。
辞めて、もっと貰えるところがあるのなら、何も言わずに辞めればいいのだ。

しかし、前回のブログにも書いたように、
どこに転職しても、仕組みは同じだ。
”頑張り”など給料に関係ないのだ。

給料は当たり前にもらえるものではない。

経営という視点から考えても、
売上や利益がなければ払えないものだ。
ましてや、赤字や営業キャッシュが生み出せないようなときに、
上のような言葉は吐けるはずがないのだ。


しかし、経営など知らない、関係ない社員は、
平気で言ってくる。

一時だけ払って、あとは倒産するからゼロになることを選ぶとでも言うのだろうか?
会社がつぶれようが、給料だけは天から降ってくるとでも言わんばかりだ。

給料を上げたければ、
会社の利益をあげるために、
動かなければならない。

利益をあげるには、

「売上をあげる」
「コストを下げる」

の2つしかない。
簡単な話だ。

しかし、これについても何も考えずに、
毎日毎日、同じように仕事をしているだけでは、
上がるはずなどないのだ。

とんだ勘違いである。

来るべきフリーエージェント社会では、
大きな視点で見るということが求められる。
こういう目を持たない人は、
どうなってしまうのか、想像に難くない。。。

そして、実行だ!



2012年5月9日水曜日

給料はなぜその金額なのか?

『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』小暮太一

を読んだ。

僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書)

この本は、労働者がラットレースから抜けだして、
幸せに暮らせるにはどうすればいいかが書かれています。

マルクスの『資本論』を土台にして、
給料のこと、会社のことがわかりやすく書かれており、
いくつもの疑問が氷解する良書だ!

なぜ給料はその金額なのか?という疑問に対して、
給料は、必要経費の積み重ねでしかないとしている。
つまり、給料は、労働力の価値として、

食事の価値
住宅の価値
洋服の価値
その他の価値

の積み重ねであり、会社の売上が上がろうが、利益が上がろうが関係なく、
よって、給料は上がらないとしている。

そう、

「一生懸命やれば、その分報われる」
「この給料じゃ、ここまで働けばいいだろう」
「がんばりは、誰かが見ていて、ご褒美をくれる」

とか、そういった言葉は給料には、何の意味もない。

給料額は、”がんばり”とは無関係なのだ。

こんな話になると、
「じゃ、がんばらない!」
という短絡的な人がすぐにでてきそうだが、
ここで考えなければならないことがある。

人は、楽をしたければ(語弊があるかな?)、
土台=価値をあげる
ということをしていかなければならないということだ。
簡単に言えば、”強み”、それも普遍的な”強み”を作ると いうことだ。

私は、給料は上がれば嬉しいが、
あまり考えないように働いてきた。
望みは、参謀のような存在になりたいということだった。

だから、様々な勉強をし、経験をしてきた。
M&A、新規事業の立ち上げ、財務対応、人事対応、マーケティング戦略構築・・・
本当にいろいろな経験をさせてもらってきた。
結果として、土台ができたのだと思う。

若い人は特に、
今、働いている仕事は、
土台=価値を作れるのかどうかを是非考えてみて欲しい。

2012年5月8日火曜日

平野敦士カール氏に学ぶ”人間力”の考え方

『勉強を続けていくことはどこに通じるのでしょうか? 
私は 最終的には 経営者が勉強を続けていくことは
人間力 を磨くためだと思っています。
勉強とは、すばらしい人たちとの仕事を通じて、
単に知識や資格を得るのではなく、
「考え方」「価値観」、そして「生き方」を学ぶことだと思います』

これは、平野敦士カールさんのメルマガの抜粋です。

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私も、年間100冊~200冊ぐらいの本

経営関連
マーケティング関連
営業関連
哲学系
小説
歴史小説・・・

様々なものを読みますが、
最終目標は”人間力を磨く”ことだと思っています。

本だけでなく、日々の生活も同様だと思っています。

会社での仕事
クライアントとの打ち合わせ
飲み会
人との会話
家族との旅行

すべての目標は ”人間力を磨く”ことだと思っています。

ただ、そんなに深く考えて、日々生活しているわけではありません。
しかし、人としての芯となる考え方だったり、思想だったりというものは、
身につけ、それからズレないように日々生活しています。

簡単な言葉で言うと、
『間違ったことはしない』
ということでしょうか?
『曲がったことが大嫌いー』
ということでしょうか?

とはいえ、聖人君子ではないので、
そんなに堅苦しくも考えていません。

先程述べた”自分なりの芯”というものからズレなければ良し!としています。

それが、目指すべき人間力、目指すべき理想の姿につながるものと考えています。

会社経営や、もっと言えば国家経営も同じだと思います。
”自分なりの芯”が経営理念となり、そこから目標が作られ、
戦略におとされ、実行されていく。

人間にとって、カールさんが述べているような考え方を、
自分のなかに持っていることは非常に重要なことだと思います。

日々の生活が変わっていくと思います。



2012年5月7日月曜日

会社の成長に合わせた統治構造構築の原則

企業は設立時には、社員数も少なく、
創立社長の独裁体制でどんどん物事が進んでいく。
この時期には、合議制など無駄なものに近い。
社長がやりたい方向にぐいぐいと引っ張っていけばいい。

ある程度、社員数が増えて、組織のようなものが必要になった時点から、
合議制への移行を考えて行かなければならない。
企業の”誕生期”から”成長期”へ変化しなければならないのだ。

これは、人一人の力の限界を認めるということだ。
社長だけで進めていくには限界が自ずと生じる。
拡大を期するのであれば、人を増やすことが一つの手段となり、
そのためには、組織というものを充実していく必要がある。

企業が”誕生期”から”成長期”へと移行時するときに、
”勢い”や”思いつき”だけで、進められたことが、
”理論”や”理念”といったものが中心に据えられることになる。
ここで、立ち止まって、企業の中心に据えるものをきちんと定義したかどうかは、
今後の展開に大きく影響を与える。

勢いに乗って、いきなり大きな売上を上げる会社も存在するが、
そういう会社には反作用が必ず生じて、
組織としてガタガタになったり、最悪の場合には倒産ということも多々ある。

企業統治の基本としての

経営理念
ビジョン
目標
戦略

といったものをこの時期には、定義する必要がある。

これは、企業の”統治構造”の骨格を作る作業となる。


2012年5月6日日曜日

人生の98%は運で、”運”は人づき合いで決まる!

「私たちの人生の98%は運で決まり、その運とは人付き合いで決まると、わたしは考えています・・」

と勝間和代氏は、『「有名人になる」ということ』の中で書いている。

勝間 和代
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2012-04-28

私もこの考え方に最近近い。
会社や日常生活では、人と会わないことなどない。
多くの人と一緒に仕事をし、生活をしている。

人との付き合いの中で、皆さんは何を話しているだろうか?
前向きな話はどのぐらいを占めているだろうか?

TVや芸能人といった他愛もない話ならまだしも、
不平不満が大半を占めてはいないだろうか?

「君よりも性格の悪い、君にふさわしくない友といるのは・・・うるさく感情をかき乱す。
そのことを思い知ったなら、いっそただ独りぼっちで歩むのが清々しい」

これは、小池龍之介氏の『超訳ブッダの言葉』に書かれていた言葉だ。

小池 龍之介
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2011-02-20

人は人に引きづられる。
マイナスのオーラは強い。
不平不満ばかり聞かされていたら、こちらもその気になり、
ついには自ら不平不満を言って満足する人間になってしまう。
そんな人といるぐらいなら、いっそ独りでいた方がいいとブッダは言っている。

ここで述べているのは、人とは付き合わないほうがいいというネガティブなことではない。
もっとポジティブな話だ。
付き合う人を積極的に選ぶという話だ。

すごく勉強になる人
憧れの人
助けてくれる人
一緒にいて癒される人
助けてあげたい人・・・

こういう人たちも周りにはいるだろう。
こういう人たちはずっと付き合っていけばいい。
こういう人たちこそ、勝間氏の言う、”運”を引きこんでくれる人たちだと私は思う。









「がっちりマンデー」サントリー特集から考える企業経営の人材配置

今朝の「がっちりマンデー」はサントリーの特集だった。

ここ数年、ハイボールが人気だが、その前までのウイスキー人気の凋落ぶりは惨憺たるものだった。
ある若手社員が、ウイスキーにソーダを入れてレモンを入れては?という意見を述べ、
それがハイボールになった。
この意見に、社内では、
「レモンを入れるなんて邪道だ」
「今までもあった飲み方でどうだろう?」
などと反対意見もかなりあったようだ。

私の経験から考えても、
社内からの反対意見は当然出てくる。。
それも、若手社員の意見など、ベテラン社員からすればそんな意見は従いたくない。

先に進もうとする勢力があれば、今を維持しようとする勢力がでる。

作用反作用の法則だ。

そして、大体が保守勢力が強い。
人間、今の状態を変えたくはないものだ。

企業は社長が独裁者だ。
特にサントリーは未上場の会社であり、なおさらだ。

この若手社員の意見に、
「とにかくウイスキーを売れ!」
と意思決定をしたそうだ。

この英断が、今のハイボール人気につながった。

企業は社長の意思決定がすべてだ。
しかし、だからこそ、周囲に人材を配置しなければならない。
なんでも一人で考えて、すべてが正しいスーパーマンは人間である以上、いない。
意思決定に資する意見を述べてくれる人を周囲に配置しなければならない。
サントリーの場合、若手社員の意見が社長に届くのだから、
きっと風通しのいい会社なのだろう。

統治の構造から考えれば、
社長の周りには、事業系の人材と財務系の人材の2人は少なくとも必要だ。
それぞれ が、どこまでの能力あるかにもよるが、
財務、会計、マーケティング、IT、そして本業についての能力が必須である。
それに応じて、人数は増えるかもしれない。

事業の成功可能性を高めるためにも、
社長の周囲に人材を配置する、
特に、社長に言い難いことを言える人間を置けるかどうかが、
事業の成否を左右する。
その、根本にあるのは、社長の器と言ってもいい。。。

2012年5月5日土曜日

勝間和代氏に学ぶ成功のための”確率論”

『勝率5%の勝負を50回行なって、全部の勝負に負ける確率はたったの7.7%』

これは、勝間和代氏の『有名人になるということ』の冒頭に書かれていることである。彼女は愚直にチャレンジをし続けて、有名人になるという結果を得た。

勝間氏は、さらに、

『さまざまなチャレンジはすべて「確率論」です。すなわち、確率が低い勝負であっても、それを繰り返し繰り返し行なっていけば、いつかは負け続ける確率が下がっていって、どこかで必ず勝てる』

と述べている。

これは、『項羽と劉邦』で100回敗けても、最後に1回勝てば、勝ちという言葉に似ている。

事業を成功させようとすれば、成功する確率を上げていかなければならない。
ビジネスは勝率5%よりも低いかもしれない。であれば、尚更、確率をあげていくことが重要だ。
そのために、

財務
マーケティング
会計
経営分析
事業計画

がある。


ちゃんとした準備をすることが成功率を高める。
そして、愚直なチャレンジ精神が成功を引き寄せる!
当たり前のことを、ほとんどの会社はやっていない。
当たり前のことができない会社も多い。

企業の統治構造の柱にあるものの一つは、
”経営者の資質”
である。

経営者が成功のための準備を怠らず、
不屈の精神で、愚直にチャレンジをし続ければ、
それが企業文化となり、この文化も企業の統治構造になり得る。

そこで働く社員が、同じ技術と精神を持つようになる。
こうなれば、その企業は強い!



勝間 和代
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2012-04-28

会社の飲み会に行かなくてもよくなるには?

2つ目の投稿があまり統治構造に関係ないので、恐縮するが、会社の飲み会についてである。

会社の飲み会というのは、意味がないとはっきり言えることが多い。
その理由とは、

1.つまらない。
2.不平不満が多い
3.悪口ばかり

などなど、マイナス要素が多いため、行っても何も得るものはない。
確かに、一体感を醸成するとか、ストレス発散とかということは言われるが、
会社の飲み会に参加したところで、一体感の醸成もストレスの発散もできない。

1)”一体感の醸成”の嘘

負のオーラにつつまれた偽りの一体感は、
本当の危機が生じたときには、脆くも崩れ去る。

以前、私のクライアントの飲み会で、
「ずっと皆で仕事をしていきたいですねぇ」
とある課長さんがニコニコしながら、私に言ってきた。

その会社の業績が悪くなると、その課長は、
「あいつはいらない、あいつは使えないから・・・」
と思わず、ツッコミを入れたくなるほど豹変していた。
彼は、自分が助かるために、周りの人を切りたかったようだ。

このように、飲み会で得られた一体感など幻想にすぎない。

2)”ストレス発散”の嘘

また、なんでも話してストレスを発散できるという人もいる。
「あーすっきりした!」
と飲み会の後で言う人もいるが、こんなものは嘘である。

なぜなら、それらストレスの原因となる問題は、
何も変化せずに依然として残っているからだ。
だから、ストレス発散もできるはずがない。

飲み会の実際の断り方

しかし、実際にはどうやって飲み会を断るのか?
それは、

「この人は、こういう人だ」

というキャラクター作りが有効だ。
なんだかんだと断っていれば、そのうち誘われなくなる。
こうなれば、しめたものだ!喜ぼう!

私は、飲み会には行かない人間として認知されていた。
会社のお偉いさんから呼び出し電話がかかる同僚をしり目に、
私は、普通に家に帰っていった。

しかし、それと仕事とは全然違う。
 
仕事はできるが、飲み会には行かない人というキャラクターを目指そう!









”統治構造”の理解が組織を左右する!

統治とは、

  『特定の少数者が権力を背景として集団に一定の秩序を付与しようとすること』 

と定義され、
 構造とは、

  『物事を成り立たせている各要素の機能的な関連』

 と定義されている。

 つまり、”統治構造”とは、

  『特定の少数者が権力を背景として集団に一定の秩序を付与し、各要素を機能的に関連させていること』

 と定義できる。

 この”統治構造”は国家という大きな組織においてよく使われ、
 橋下大阪市長のtweetでもよく使われている言葉である。

 しかし、組織である以上、小さな企業や団体でもこの”統治構造”というのは存在している。
 そして、この”統治構造”を理解していなければ、組織というものはうまく機能させることはできない。

 例えば、小さな企業の社長という存在は独裁者である。
 法的にはいろいろとあるにせよ、簡単に人を解雇できる。
 しかし、この”統治構造”から考えれば、独裁者であることは、メリットもデメリットも存在する。

 ”統治構造”というものを正しく理解していいれば、 デメリットを小さくし、メリットを大きくすることも可能になる。

 国家も同様である。 現在の”統治構造”はどうなっているのか?を正しく理解しなければ、 行政改革はもちろん、経済や外交問題さえ解決できないのだ。
 民主党政権の迷走は、根本的には、ここから間違っているのではないかとさえ思える。

  ”統治構造”は、国から中小企業まで幅広く存在し、 それを理解することで、スピーディに効率良く、組織を機能し得る。

【参考】
http://kotobank.jp/word/%E7%B5%B1%E6%B2%BB http://kotobank.jp/word/%E6%A7%8B%E9%80%A0