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2016年4月18日月曜日

『カール教授のビジネス集中講義 金融・ファイナンス』拝読

 出版すると必ずランキング1位になる平野敦士カール先生のビジネス集中講義シリーズ第4弾『金融・ファイナンス』を読ませていただきました。
 過去に出版された『経営戦略』、『マーケティング』、『ビジネスモデル』もそうですが、ある分野について、まず「ざっと」知るということは、その分野について深く知るためにはもちろん、拙著『No.2という働き方』にも書いてありますが、広く経営を知るためにも必須になります。

 私は若い頃、初めてM&Aを扱ったときに、この分野専門のコンサルタントと対等に話さざるを得ない立場になり、対応していたのですが、いつもミーティングの後には本屋さんに走り、言葉の意味を調べに言っていました。調べてみると、何のことはない、そんな難しいことではないことが大半でした。そうです!言葉の意味を知ることは、入り口としてはどうしても必要になるのです。本当に理解するということは、仕事で使ってみるということが必要になりますが、言葉を知れば、とりあえず、話はできるようになります。

 平野敦士カール先生のビジネス集中講義シリーズ第4弾『金融・ファイナンス』は、過去の3部も含めて、ビジネスマンにとって、ましてや、スーパービジネスマンやNo.2を目指すような人には、必須の知識が溢れています。常に手元に持っていていい本ではないでしょうか?


2015年11月16日月曜日

『イーロンマスク 未来を創る男』

大法螺も現実にしてしまえば、偉業となる。
見ている視点が違いすぎる人というのは、
可哀想な幼少期を送るのかもしれないが、
環境さえ揃えば、偉業を成し遂げることになる。

イーロンマスクは語る。

「唯一、人生において意味のあることといえば、
啓蒙による人類全体の底上げに努力することだ」

人類という視点で考える経営者がどれだけいるだろうか?
この偉大な才能を持つ人物をこれからも見続けていきたい。



『イーロンマスク 未来を創る男』



2014年11月26日水曜日

『無税国家のつくり方 税金を払う奴はバカ!』

『無税国家のつくり方 税金を払う奴はバカ!』(大村大次郎著)(以下、本書)は、
お金が市中に流れるルートは誰かが銀行などからお金を借金することと、
企業が輸出をして、外貨を獲得して、銀行で日本円に交換したときの2つしかないとする。
市中にお金が流れるルートが2つしかない金融システムを欠陥と指摘し、
政府通貨を発行することで、無税国家とし、お金が大量に流れる
新しい金融システムを構築すべきと唱える。




この政府通貨構想は、テレビなどでも何人かの経済学者などが唱えており、
決してできないものではなく、また、効果もあるのだと思われる。

が、これをやれる政治家が果たしているのかと思うと、
可能性は薄いと思わざるをえない。

かつて、松下幸之助氏が無税国家を唱えた。
さすがにダム経営を唱えた松下氏で、
国家が貯蓄をし、その利息をどんどん膨らませていき、
ゆくゆくは無税国家になるというものだった。
できるできないの可能性で言えば、こちらの方ができそうだが、
借金まみれの我が国では、これも夢物語でしかない。

いずれは、松下氏の唱える形になればいいのだけど、
今を脱却しない限りは決してできないことである。

この脱却の方法の一つが、大村氏の唱える政府通貨の発行でもある。
前述したように、不可能なことではないが、
今の政治家にはできないと思わざるをえないほどの、大きな仕組みだ。

それよりは、税制の抜本的改革をした方がいい。
本書にもあるように、企業が内部留保金をバブル崩壊以降で倍増させ、
輸出額も順調に増えてきたにもかかわらず、ずっと経済は停滞してきた。
それなら、その内部留保金を市中に出させればいい。
株主資本に税金をかけるのだ。

株主資本がマイナスになれば銀行はお金を貸さないし、
当然、余程の可能性がある事業出ない限りは、株主はそっぽを向く。
企業は株主資本をマイナスにはできない。
企業の7割が法人税を支払っていないという中、
株主資本に税金をかけることにすれば、大部分の企業は税金を支払うことになる。
さらに税率を小さくしても、いまよりかなり大きな税収になるはずだ。

また、個人も同様で、確定申告制度を変えて、
企業と同じようにバランスシートを作り、
自己資本、または資産全体に税金をかける。
資産全体にかけても今の所得税より安ければ問題ない。

広く薄く税金を確実にとることで税収をあげ、
今の制度である、所得税、消費税、贈与税、相続税などはすべて廃止する。
いくら消費税をあげていっても、国の借金は減らせない。
減らすぐらいまで税率をあげたときには、国民生活は成り立たなくなっている。
ちょうど総選挙になるようだが、小手先の改革をいくら唱えても何も変えられない。
いかに抜本的に変えて、未来の国つくりができるかが重要だ。
いま、必要なのは国家戦略であって、戦術ではない。。。

2013年4月22日月曜日

【書評】『コピーキャット:模倣者こそがイノベーションを起こす』

【書評】『コピーキャット:模倣者こそがイノベーションを起こす』オーデッド・シェンカー

スティーブ・ジョブズが代表的でしょうか?イノベーションは企業には必要とされていますが、本書によると、「一九四八年から二〇〇一年に生み出されたイノベーションを対象にした大規模な調査から、イノベーターたちは自分が起こしたイノベーションの現在価値の二・二%しか獲得していないことが明らかになっている」そうです。つまり、残りは模倣者たちが手に入れているということです。しかも、アップルさえも模倣者のひとつとして紹介されています。

確かに、企業で働くと、ほとんどは他社の戦略を研究し、模倣して発展させるということを考えます。これだけ【模倣】というものが当然であるにもかかわらず、いままでこういった本がなかったのは、逆に不思議な感じがします。

模倣の能力
・模倣の心構えを万全とする
・模倣対象を参照する
・情報を探索し、評定し、選択する
・対象の脈絡を理解し、自らに適用する
・対象に深く潜り込む
・模倣を実践する

コピーキャット: 模倣者こそがイノベーションを起こす

2013年1月9日水曜日

書評『CONFIDENCE THINKING~成功のための7つの絶対原則』

『CONFIDENCE THINKING~成功のための7つの絶対原則』(泉忠司)を拝読いたしました。

たまたま、先日、ブログで「根拠のない自信」について書いていて、それを裏付ける書籍でした。

『「根拠のない自信」をもつことのプラス効果』

第1章 コンフィデンス(自信)
第2章 インタープリテーション(解釈)
第3章 ゴール(目標)
第4章 アナリシス(分析)
第5章 ストラテジー(戦略)
第6章 アクション(行動)
第7章 ビジョン(展望)

という章立てになっています。
第1章と第2章が基礎部分、
第3章~第6章が建築部分。
第7章が装飾部分と泉さんは書かれています。

つまりは、根拠がなくても自らに自信をもって、
ゴールを設定し、自己分析をし、戦略を立て、行動すれば、
誰でも成功する!と仰っています。

「そんな簡単なものじゃないよー」という人が数多くいそうですが、
それはもう、「自信」がない状態です。
何よりも「できる!」と思うことが重要です。

コンフィデンス・シンキング  ~成功のための7つの絶対原則~

2012年11月6日火曜日

のぼうの城~徳の現れ方~

「のぼうの城」を読んだ。
映画も上映中の作品だ。
結論を先に言うと、傑作でした!!!

のぼうの城 上 (小学館文庫)

石田三成とのひとつの戦争を描いたものだが、
常に爽やかさ、清々しさを感じる作品だ。

のぼう様と言われる城代が主人公なのだが、
家来だけでなく、領民にも馬鹿にされている。

しかし、彼は、彼らから愛されている。

戦わないはずの戦争だったが、戦うことになったとき、
領民はのぼう様のために立ち上がった。

人の「徳」というものは不思議なものだ。
圧倒的に徳が現れる人もいれば、
のぼう様のように、ふとしたときに実は「徳」があったのだと気づくような人もいる。

こういう人たちは「徳」というものを気にしていないようだ。
凡人は気にするしか、それを身につけることはできないだろうが、
それでも、身につけられれば、のぼう様のように愛される存在になるのだろうか?

2012年9月18日火曜日

人間のやることは昔から変わらない~『三国志第11巻』宮城谷昌光~

宮城谷三国志もついに11巻。

既に曹操、劉備、諸葛亮孔明も亡く、唯一残る創業者の一人は呉の孫権のみとなっている。
その孫権も老いて、国を乱す基になってしまい、陸遜まで無実の罪で殺してしまう。一方、魏も皇帝、丞相に人物が居らず、司馬氏一族のみが三国での残る英雄といった情勢に!その司馬懿も病により亡くなり、話は次代へ。

国のTOPである皇帝、丞相が腐れば、自然と国家の幹は腐っていく。歴史の短い魏、呉、蜀はその腐り方も早い。次に中国を制するのが司馬一族というのも、ここまで読むと必然に思えてくる。

国も会社もどんな組織も、TOPばかりでなく、上層部が腐る、つまり
・私益に走る
・権力獲得合戦を社内で行う。敵は競合他社ではなく、社内になっている。
・社内に仮想敵を作る文化。
・私党を作る
・TOPが責任をとらない
・・・・
こうなれば、どんな組織も崩壊する。

歴史は、いろいろなことを教えてくれるが、逆に考えると、昔から人間のすることは変わっていない。残念なことでもある。


三国志 第十一巻

2012年7月3日火曜日

荀子の言葉

宮城谷昌光さんの「奇貨居くべし」・・・何度目の復習だろうか?
「孟嘗君」が一押しだったのだが、
ここ数年は「奇貨居くべし」が一押し。
荀子の存在があるからだろうか?
ものすごい深い話に、何度読んでもお宝を発見できる。

「天下に名が知られるようになったら、天下とともに仁を楽しめ。
天下に名が知られなければ、かい然として天地のあいだに独立して、畏れてはならぬ。」

前回に続き、これも荀子から孟嘗君への言葉である。

そう、名を売るということ、これは昨今、パーソナルブランディングという言葉が流行りにように、
非常に重要なことかもしれない。
名が広まっていることは、何事かを為すときに、大きなアドバンテージとなる。

しかし、名が通っていなくても、
堂々と独立していればいいのだ!
と、当たり前のことながらも、
大きく背中を押してくれる言葉である。

やるべきことをやる。
そして、結果によって何も変える必要などない。

何も畏れることはない。


奇貨居くべし―火雲篇 (中公文庫)

2012年5月28日月曜日

独立国家のつくりかた

『やりたいことは無視して、自分がやらないと誰がやる、ということをやらないといけない。しかも、それは実はすべての人が持っているものだ。絶対に。なぜなら人間は考える葦というじゃないか。考えているのだ。自分の得意なこととかやりたいこととかはどうでもよくて、ただ考えている。それを口に出す』
-「独立国家のつくりかた」坂口恭平より引用-

「やりたいことをやる」
ということがいいのだ!ということが昨今言われてきた。
しかし、著者はそれを一歩進めているように感じる。
「自分がやらないと誰がやるということをやらないといけない」
と言っている。
それも、それはすべての人が持っているという。

自分がやらないといけないこと、考えるだけでも、いくつも浮かぶ。

いつの間にやら、
いろいろな言い訳、逃げを行なってきたようだ。

すべての人が、自分がやらないと誰がやる、ということをやれば、
日本だけでなく、世界が変わるはずだ。

独立国家のつくりかた (講談社現代新書)

2012年5月14日月曜日

ノマドブームの原点は「人に仕えることは人に縛られること」

『人に仕えることは、人に縛られることだ』

この言葉は、『奇貨居くべし(春風篇)』宮城谷昌光の一節である。
私にとって、この言葉はこの5冊もの長編のなかで、最も心に残る一節となる。
長きに渡り、私も会社に所属してきた。
そして経営層として取り立てていただき、多くの勉強をさせていただいた。
多大なる感謝もあるが、やはり、残念なことに、
この言葉をどうしても思い出さざるを得ない場面は多々生じる。

当たり前のことなのかもしれない。
資本主義社会において、資本家が一番の権力者である。
中小企業においては、ほとんどの場合は資本家=社長である。

この小説の主人公である呂不韋は、更に思う。
『・・・官途において累進するということは、自己の表現のはばを広げるというより、むしろ逆で、自分を殺し続けることになるのではないか。それなら、高官になりたいという夢は棄てた方がよい。ただ高位にすわるのは、いたって不自由で、人の情をうしなった自己である。』

これは、小さな企業から国家において、現在も当てはまる言葉ではないだろうか?
不自由さ、人の情を失うことを避けたい人が、
フリーエージェントになることを求め始めたのが、

ただ、これは、
「自由にやりたきゃ、一人でやればいい」
という簡単な言葉で済むことではない。

松下幸之助氏のように、人の意見を尊重して経営を行なってきた人もいる。
自己のはばを広げられる居場所もないわけではないと思っているし、思いたい。
自分を殺し続けることになるぐらいの居場所であれと思う人は、、
やはり今の居場所は棄てた方がいいのかもしれない。


奇貨居くべし―春風篇 (中公文庫)

2012年5月9日水曜日

給料はなぜその金額なのか?

『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』小暮太一

を読んだ。

僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書)

この本は、労働者がラットレースから抜けだして、
幸せに暮らせるにはどうすればいいかが書かれています。

マルクスの『資本論』を土台にして、
給料のこと、会社のことがわかりやすく書かれており、
いくつもの疑問が氷解する良書だ!

なぜ給料はその金額なのか?という疑問に対して、
給料は、必要経費の積み重ねでしかないとしている。
つまり、給料は、労働力の価値として、

食事の価値
住宅の価値
洋服の価値
その他の価値

の積み重ねであり、会社の売上が上がろうが、利益が上がろうが関係なく、
よって、給料は上がらないとしている。

そう、

「一生懸命やれば、その分報われる」
「この給料じゃ、ここまで働けばいいだろう」
「がんばりは、誰かが見ていて、ご褒美をくれる」

とか、そういった言葉は給料には、何の意味もない。

給料額は、”がんばり”とは無関係なのだ。

こんな話になると、
「じゃ、がんばらない!」
という短絡的な人がすぐにでてきそうだが、
ここで考えなければならないことがある。

人は、楽をしたければ(語弊があるかな?)、
土台=価値をあげる
ということをしていかなければならないということだ。
簡単に言えば、”強み”、それも普遍的な”強み”を作ると いうことだ。

私は、給料は上がれば嬉しいが、
あまり考えないように働いてきた。
望みは、参謀のような存在になりたいということだった。

だから、様々な勉強をし、経験をしてきた。
M&A、新規事業の立ち上げ、財務対応、人事対応、マーケティング戦略構築・・・
本当にいろいろな経験をさせてもらってきた。
結果として、土台ができたのだと思う。

若い人は特に、
今、働いている仕事は、
土台=価値を作れるのかどうかを是非考えてみて欲しい。

2012年5月8日火曜日

平野敦士カール氏に学ぶ”人間力”の考え方

『勉強を続けていくことはどこに通じるのでしょうか? 
私は 最終的には 経営者が勉強を続けていくことは
人間力 を磨くためだと思っています。
勉強とは、すばらしい人たちとの仕事を通じて、
単に知識や資格を得るのではなく、
「考え方」「価値観」、そして「生き方」を学ぶことだと思います』

これは、平野敦士カールさんのメルマガの抜粋です。

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カール教授の経営者のための最新戦略・マーケティング思考~プラットフォーム戦略


私も、年間100冊~200冊ぐらいの本

経営関連
マーケティング関連
営業関連
哲学系
小説
歴史小説・・・

様々なものを読みますが、
最終目標は”人間力を磨く”ことだと思っています。

本だけでなく、日々の生活も同様だと思っています。

会社での仕事
クライアントとの打ち合わせ
飲み会
人との会話
家族との旅行

すべての目標は ”人間力を磨く”ことだと思っています。

ただ、そんなに深く考えて、日々生活しているわけではありません。
しかし、人としての芯となる考え方だったり、思想だったりというものは、
身につけ、それからズレないように日々生活しています。

簡単な言葉で言うと、
『間違ったことはしない』
ということでしょうか?
『曲がったことが大嫌いー』
ということでしょうか?

とはいえ、聖人君子ではないので、
そんなに堅苦しくも考えていません。

先程述べた”自分なりの芯”というものからズレなければ良し!としています。

それが、目指すべき人間力、目指すべき理想の姿につながるものと考えています。

会社経営や、もっと言えば国家経営も同じだと思います。
”自分なりの芯”が経営理念となり、そこから目標が作られ、
戦略におとされ、実行されていく。

人間にとって、カールさんが述べているような考え方を、
自分のなかに持っていることは非常に重要なことだと思います。

日々の生活が変わっていくと思います。



2012年5月6日日曜日

人生の98%は運で、”運”は人づき合いで決まる!

「私たちの人生の98%は運で決まり、その運とは人付き合いで決まると、わたしは考えています・・」

と勝間和代氏は、『「有名人になる」ということ』の中で書いている。

勝間 和代
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2012-04-28

私もこの考え方に最近近い。
会社や日常生活では、人と会わないことなどない。
多くの人と一緒に仕事をし、生活をしている。

人との付き合いの中で、皆さんは何を話しているだろうか?
前向きな話はどのぐらいを占めているだろうか?

TVや芸能人といった他愛もない話ならまだしも、
不平不満が大半を占めてはいないだろうか?

「君よりも性格の悪い、君にふさわしくない友といるのは・・・うるさく感情をかき乱す。
そのことを思い知ったなら、いっそただ独りぼっちで歩むのが清々しい」

これは、小池龍之介氏の『超訳ブッダの言葉』に書かれていた言葉だ。

小池 龍之介
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2011-02-20

人は人に引きづられる。
マイナスのオーラは強い。
不平不満ばかり聞かされていたら、こちらもその気になり、
ついには自ら不平不満を言って満足する人間になってしまう。
そんな人といるぐらいなら、いっそ独りでいた方がいいとブッダは言っている。

ここで述べているのは、人とは付き合わないほうがいいというネガティブなことではない。
もっとポジティブな話だ。
付き合う人を積極的に選ぶという話だ。

すごく勉強になる人
憧れの人
助けてくれる人
一緒にいて癒される人
助けてあげたい人・・・

こういう人たちも周りにはいるだろう。
こういう人たちはずっと付き合っていけばいい。
こういう人たちこそ、勝間氏の言う、”運”を引きこんでくれる人たちだと私は思う。









2012年5月5日土曜日

勝間和代氏に学ぶ成功のための”確率論”

『勝率5%の勝負を50回行なって、全部の勝負に負ける確率はたったの7.7%』

これは、勝間和代氏の『有名人になるということ』の冒頭に書かれていることである。彼女は愚直にチャレンジをし続けて、有名人になるという結果を得た。

勝間氏は、さらに、

『さまざまなチャレンジはすべて「確率論」です。すなわち、確率が低い勝負であっても、それを繰り返し繰り返し行なっていけば、いつかは負け続ける確率が下がっていって、どこかで必ず勝てる』

と述べている。

これは、『項羽と劉邦』で100回敗けても、最後に1回勝てば、勝ちという言葉に似ている。

事業を成功させようとすれば、成功する確率を上げていかなければならない。
ビジネスは勝率5%よりも低いかもしれない。であれば、尚更、確率をあげていくことが重要だ。
そのために、

財務
マーケティング
会計
経営分析
事業計画

がある。


ちゃんとした準備をすることが成功率を高める。
そして、愚直なチャレンジ精神が成功を引き寄せる!
当たり前のことを、ほとんどの会社はやっていない。
当たり前のことができない会社も多い。

企業の統治構造の柱にあるものの一つは、
”経営者の資質”
である。

経営者が成功のための準備を怠らず、
不屈の精神で、愚直にチャレンジをし続ければ、
それが企業文化となり、この文化も企業の統治構造になり得る。

そこで働く社員が、同じ技術と精神を持つようになる。
こうなれば、その企業は強い!



勝間 和代
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2012-04-28