2012年5月9日水曜日

給料はなぜその金額なのか?

『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』小暮太一

を読んだ。

僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書)

この本は、労働者がラットレースから抜けだして、
幸せに暮らせるにはどうすればいいかが書かれています。

マルクスの『資本論』を土台にして、
給料のこと、会社のことがわかりやすく書かれており、
いくつもの疑問が氷解する良書だ!

なぜ給料はその金額なのか?という疑問に対して、
給料は、必要経費の積み重ねでしかないとしている。
つまり、給料は、労働力の価値として、

食事の価値
住宅の価値
洋服の価値
その他の価値

の積み重ねであり、会社の売上が上がろうが、利益が上がろうが関係なく、
よって、給料は上がらないとしている。

そう、

「一生懸命やれば、その分報われる」
「この給料じゃ、ここまで働けばいいだろう」
「がんばりは、誰かが見ていて、ご褒美をくれる」

とか、そういった言葉は給料には、何の意味もない。

給料額は、”がんばり”とは無関係なのだ。

こんな話になると、
「じゃ、がんばらない!」
という短絡的な人がすぐにでてきそうだが、
ここで考えなければならないことがある。

人は、楽をしたければ(語弊があるかな?)、
土台=価値をあげる
ということをしていかなければならないということだ。
簡単に言えば、”強み”、それも普遍的な”強み”を作ると いうことだ。

私は、給料は上がれば嬉しいが、
あまり考えないように働いてきた。
望みは、参謀のような存在になりたいということだった。

だから、様々な勉強をし、経験をしてきた。
M&A、新規事業の立ち上げ、財務対応、人事対応、マーケティング戦略構築・・・
本当にいろいろな経験をさせてもらってきた。
結果として、土台ができたのだと思う。

若い人は特に、
今、働いている仕事は、
土台=価値を作れるのかどうかを是非考えてみて欲しい。

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