2012年8月15日水曜日

給料交渉の舞台裏

給料をあげたい。
それは、誰しもが思うことだ。

しかし、会社がなくなれば、給料が上がるとか下がるとかいう次元ではなく、
全くのゼロになるということだということがわかっていない人は多い。

ゴネれば上がるという会社もあるかもしれない。
しかし、そういう会社は仕組がしっかりしていない、
社長が鉛筆なめなめ決めているところがほとんどだろう。

社員:「社長、この給料じゃ、生活できないですし、今の仕事量からすればやってられないです」
社長:「そうか・・・なら、このぐらい上げたらどうだ?やってくれるか?」
社員:「もう少し欲しいですけど、まぁとりあえず、いいですよ」

こんな会話が聞こえてきそうだ。
正直、双方ともに情けない人だと思う。
本来このような社員に社長は、どうすべきか?

社員:「社長、この給料じゃ、生活できないですし、今の仕事量からすればやってられないです」
社長:「そうか・・・なら、仕方がない。転職するしかないだろう。
    君のうちでの市場価値はそのぐらいだ」
社員:「でも、僕が抜けたら、この会社は結構大変なことになると思いますけど・・」
社長:「そうかな?まあ、しばらくは大変かもしれないけど、そんなに影響ないよ。
    自然と穴は埋まるものだよ」

こんな感じで話せないものだろうか?

また逆のケースはどうか?

社員:「社長、今期は、僕はこういう実績を残しました。それを踏まえて給料を決めてください」
社長:「よくやってくれたな。では、このぐらいでどうだ?」
社員:「僕の市場価値でも、僕の調査によるとこのぐらいです。」
社長:「どうやって調べたんだい?そんなことがわかるのかい?」
社員:「僕の知り合いの人材紹介会社で調べてもらいました。
    僕の実績、能力などを考えると、少なくともこのぐらいはもらえるそうです」
社長:「わかった。では、その額でこれからもよろしく頼むよ」


まー、こんなにうまくはいかないと思うが、
大事なのは、”市場価値”というキーワードだ。

会社側、社員、双方が”市場価値”を知っていた方がいいし、
”市場価値”をあげるためには、何ができなければならないのか。
どんな能力が身についていた方がいいのかを考えておかなければならない。

会社側も不当に安い給料で雇おうと思っていてはいけない。
正当な給与額というものを真剣に考える必要がある。
必要な人には、それだけの価値があるということだ。

しかし、残念ながら、ほとんどの人は、
泣き寝入りせざるを得ない人、そのままウン!と言わざるを得ない人、
ゴネて何とか上げる人・・・である。

自らの本当の市場価値をはかることが重要だ。
その上で給料交渉をすべきだ。

給料は会社に原資がなければ払えない。
そのためには、売上を上げること、コストを下げることしかない。
しかし、そのためのアクションを何もせずに、
ゴネるだけというのは、あまりにもさもしい・・・。



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