2012年11月7日水曜日

田中大臣の3大学不認可問題の方向性

田中大臣の3大学不認可問題。

田中大臣が言っていることは至極真っ当である。

・大学の質が落ちているから、上げなければならない
・大学経営も認可基準に入れないと創造学園のようなことになる
・よって、認可基準を変更すべし!

これだけみれば、誰もが賛成するだろうが、
これまでの基準で進めてきた3大学にとっては、関係ないことだ。
法に遡及効はないので、これは法律違反の可能性すらある。

しかし、さらに田中大臣の言う

・認可も受けていないのに建物を建てている
・認可も受けていないのに生徒を募集している

というのは、確かにオカシイ。

よって、田中大臣の方向性は正しいが、
3大学は認可せざるを得ない。
何ら落ち度がないからだ。

方向性が正しいのに、
提起の仕方が間違っていた残念な結果だ。
確かに、次回の認可時には政権にいないことはほぼ間違いないから、
焦りもあったのだろう。

2012年11月6日火曜日

iPhone5への機種変更は止めにした!

温度も20度を切り、かなり寒くなってきた中、今日は雨が降って、相当な寒さとなった。かなり厚手のコートを羽織ってはきたものの、首にもストールもしてきたらよかったなと思ったりもするほどの寒さだ。

iPhone4Sを使う自分のところへ、ソフトバンクから20000円での買取&基本料金の1年間半額のメールがやってきた。

”これは得なのか、損なのか?”

”そもそも、機種変更が必要か、不要か?”

などといったことが頭をめぐる。そんなことが頭をめぐりながらも、とりあえず、ヤマダ電機へ行き、綺麗な女性の店員さんに聞いてみる。

「4Sをどのぐらいお使いですか?」

いつから使っていたかな?まだ1年ぐらいだろうか?

「それですと、余計に毎月2500円ぐらいかかりますね」

それが1年かかるとすると、3万ぐらい余計に払うことになる。
それでもメリットがあるのかどうか?

「また来ます。ありがとうございます」

と告げ、踵を返す。

うーーーん、いらないか・・・。
確かにスピードが早いというのは羨ましいが、別に遅くてもいいじゃないかという別の自分もいる。

よし、いーーーらないっと!

のぼうの城~徳の現れ方~

「のぼうの城」を読んだ。
映画も上映中の作品だ。
結論を先に言うと、傑作でした!!!

のぼうの城 上 (小学館文庫)

石田三成とのひとつの戦争を描いたものだが、
常に爽やかさ、清々しさを感じる作品だ。

のぼう様と言われる城代が主人公なのだが、
家来だけでなく、領民にも馬鹿にされている。

しかし、彼は、彼らから愛されている。

戦わないはずの戦争だったが、戦うことになったとき、
領民はのぼう様のために立ち上がった。

人の「徳」というものは不思議なものだ。
圧倒的に徳が現れる人もいれば、
のぼう様のように、ふとしたときに実は「徳」があったのだと気づくような人もいる。

こういう人たちは「徳」というものを気にしていないようだ。
凡人は気にするしか、それを身につけることはできないだろうが、
それでも、身につけられれば、のぼう様のように愛される存在になるのだろうか?

2012年10月10日水曜日

組織戦略の考え方~意思決定できない組織~

組織作りの基本は官僚組織である。
様々な組織形態が試されてきたが、
基本はやはり、官僚組織である。
私が、クライアントから依頼されて、組織を作るときも、
オーソドックスなものを作る。
組織作りに奇策はない。

しかし、理想の組織というのはなかなか作れるものではない。
なぜなら、組織は紙の上で完成するものではなく、
所詮は人間が動くものだからだ。

理想の組織にするには、
組織を作った人の思った通りに動ける人が100%必要になる。
そんなことは有り得ない。
特に、マネジメントレベルとなると、完全に人が足りないというのが普通だ。
「誰か外にいないかなぁ」というのが、
ほとんどの経営者の決まり文句になる。

そして、その組織を完全に活かすためには、
トップの意思決定が不可欠となる。
実はこれができない会社もかなり多い。
以下、これを読んだ方が理解が早いので引用する。


「わが社では、トップが決断できない」という場合もあるだろう。
・・・
社内の公論がまっ二つに割れるような状況では決断できずに、
決定を先延ばしにしていってしまうことが生じる可能性がある。
トップが決断できない人であっても、
トップ周辺の人間がトップに無理矢理に決断を迫ることができれば、
どうにか組織は動いていくだろう。
・・・
しかし、「そのトップ周辺の人々も決断できない」という会社の場合には、
これはもうどうにもならない。
早々に転職を考えるべきであろう。」

『組織戦略の考え方-企業経営の健全性のために』沼上幹 ちくま新書より引用


といっても、こういうトップを戴く会社は、
遅かれ早かれ崩壊することは間違いない。

組織戦略の考え方―企業経営の健全性のために (ちくま新書)

緊急時対応不足な日本の医療

昨日の深夜、三歳の息子が急に中耳炎になり、川越救急クリニックへ。
小さな子は、突発的に病気になることが多く、
我が子もこれで三回か四回は夜中や土日に診てもらっている。


以前、この川越救急クリニックについてブログ

イジメられてる!?奮闘中の川越救急クリニック

に書いたが、
このブログ、実はかなりのアクセス数があり、
関心の高さを伺わせる。

日本の病院は、ほとんどが土日祝日は休診。
おまけに火曜休診とか水曜休診とかいうところも多い。
しかし、病気は急に襲ってくる。
我慢できる大人ならまだしも、子供は何処が痛いのかもハッキリ伝えることも難しい。
そんなとき、病院は唯一の助けとなる。

日本は医者が足りないらしい。
これから、医療難民もでかねないということも聞く。
では、国や自治体は何をしているのか?
川越救急クリニックのような、国民のためになる病院に他と同じ待遇すらしていない。
小児科も減っているらしい。子供が産まれるときに何かあって、
裁判になるということもあるということなども原因となる。

川越では愛和クリニックという産婦人科が川越の90%を超える子供を扱っているらしい。
どう考えてもおかしい。
国は、この少子化という時代に、子供が安心して産める環境を整えなければならない。
それは、金銭的なことは勿論、医療や教育、出産、すべてを整えなければならない。
今回の野田改造内閣では、少子化担当相が、金融担当大臣と兼務らしい。畑違いも甚だしい。
人が一生を安心して過ごせる国家過ごせる作りが政治のなすべきこと。

・安心して出産できること
・いつでも安価に医療にかかれること
・高度な技術力
・医療関係者が安心して医療活動ができること

があげられる。
それには、いまより多くの社会保障費がかかる。
その分、他から削るしかない。
また、これをやることで、医療ビジネスからの税収も増えるはずだ。

2012年10月1日月曜日

WBC監督問題について

WBC監督が誰になるのかがなかなか決まらない。

王監督は既に現役を退き、秋山監督や原監督は現役であるが故に、辞退。
落合元監督は、100%ないと完全拒否。
いま、白羽の矢が立っているのは、山本浩二元広島監督である。
しかし、既に10年以上、現役から遠ざかっており、
素人の自分も、ちょっと心配だ。
個人的には野村監督などが、手腕もOKだし、
現役退いてからもそれほど経っていないので、いいのではないかと思うが、
候補にもなかなか上がらない。

この問題は毎回4年毎に起こりうる。
数年前に星野現楽天監督がオリンピックの監督をやって、
メダルを逃したときに、相当なバッシングがあった。、
このことも、今回、拒否する人が多い理由の一つではないだろうか?
それも、2回連続で優勝している大会である。
プレッシャーは相当のものである。

毎回揉めることが想像できるのであれば、
ルールを決めておけばいいのだ。
その年(もしくは前年度)の、日本チャンピオンチームの監督が、
WBCの監督になる。
前年度にした方が、周囲を固めるコーチを決めておいて、
現役監督がペナントレースを戦っているときも、
情報収集や選考ができる。
つまりは1年前から準備をしておくということだ。

日本プロ野球機構は、WBC参加問題でもリーダーシップを発揮せずに、
選手に任せた格好になっていた。
こういうときに、リーダーシップを発揮しなければ、
そもそもいらない組織になってしまう。。。


2012年9月29日土曜日

「動機善なりや、私心なかりしか」稲盛和夫氏の経営

「動機善なりや、私心なかりしか」

京セラの稲盛和夫会長のお言葉である。

「稲盛和夫 独占に挑む」渋沢和樹 日経ビジネス人文庫
は、電電公社(NTT)の独占体制を壊し、
日本の通信料を安くするために稲盛氏を先頭に戦った記録である。

稲盛和夫 独占に挑む (日経ビジネス人文庫)

私が大学生のころには携帯電話は一般的ではなく、
車載用電話も異常に高かった覚えがある。
携帯電話は私が働き始めてから一般的になってきたので、
20年程前になろうか?
大学の時に携帯電話があったら、生活もかなり変わっていたなぁと、
今の学生を羨ましく思うこともある。

一応、述べておくが、稲盛氏が作った会社は、今のKDDI。
”au”の携帯電話を販売している会社でもある。

稲盛氏はこの会社を全くのゼロから立ち上げている。
インフラは何もない状態からの立ちあげだ。
当時、通信の自由化が国家政策として打ち出されたものの、
稲盛氏の会社しか完全民間会社はなかった。
他の新規参入通信会社はいずれも鉄道や高速道路を擁し、
全くの徒手空拳の会社だった。
しかし、たった8年で上場企業となった。
完全なゼロから立ちあげたこのウラ話は何とも凄い。
凄すぎます。

しかも、稲盛さんは上場時の株式は一株ももらわず、
さらに給料すらもらっていない。

まさに、
「動機善なりや、私心なかりしか」
と、この会社を設立するときに、
稲盛氏が自らに何度も確認した通りの行動を起こした。

自分も日々の行動を反省しなければならない。
動機善なりや、私心なかりしか」と・・